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2014年7月26日土曜日

 心筋梗塞発症後の2型糖尿病患者では、強化インスリン療法による血糖管理が生存率の改善に有用であることが

 心筋梗塞発症後の2型糖尿病患者では、強化インスリン療法による血糖管理が生存率の改善に有用であることが、スウェーデン・カロリンスカ研究所(ストックホルム)のViveca Ritsinger氏らによる長期追跡研究で明らかになった。  「The Lancet Diabetes & Endocrinology」5月12日号に掲載された報告。検討では、心筋梗塞の治療履歴がある糖尿病患者620例を、24時間以上のグルコース・インスリン注入療法に引き続き1日4回のインスリン治療を3カ月以上実施する強化インスリン療法群と、年に数回インスリン注入を行う標準療法群に無作為に割り付け、最大20年の追跡を行った。  その結果、強化インスリン療法群では標準治療群に比べ、平均2~3年の生存期間の延長が得られることがわかった。延命効果は8年以上持続し、その後水平に推移していた。  強化インスリン療法による便益が最も大きかったのは、心筋梗塞あるいはうっ血性心不全の既往のない70歳未満の患者だった。インスリン未導入の患者でも結果が良かった。  ただし、この結論の解釈については、同研究の開始が1990年である点を考慮する必要がある。Ritsinger氏は、同様の研究がいま行われたならば、強化インスリン療法による有意な便益を確認できるか不明であると強調している。心リスクを持つ2型糖尿病患者の管理は、脂質改善や血圧低下を含めて近年大きく進化しているからだ。  米国の2人の専門家も、この点に同意する。米Icahn医科大学(ニューヨーク市)内分泌・糖尿病・骨医学教授のDerek LeRoith氏は、「より最近行われた同様の試験があまり印象に残っていないのは、糖尿病患者に対する脂質改善や降圧が標準的に行われているためだろう。糖尿病患者に対する降圧や脂質改善は、本研究が開始された1990年当時はあまり認識されておらず、実施もされていなかった」と解説している。  米ノースショア大学病院(ニューヨーク州マンハセット)内分泌科医の Alyson Myers氏もこの点に触れたうえで、強化インスリン治療にはリスクも存在することを指摘。「強力な血糖コントロールは生存率を延長させるかもしれないが、低血糖症のリスクを上昇させることもある」と付言している。

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